くつみがき

おはようさん

天気の良い朝、静かな部屋でコーヒー片手に
エロサイト、これ最高やね。

さて、唐突だけど、ぽっくん靴みがきが大好きなんよ。

はじめて靴を磨いたのは、就職活動のとき。

受ける会社、受ける会社ことごとく不採用。

ネクタイの締め方、スーツの着方、全部テキトー。
まあとりあえず、着なきゃいけないもんだとおもってたからきてたんよ。

革靴もそう。

それまでスニーカしかはいたことないから、

なんか足痛いし、めんどくさー。

「あーあー、社会人なんかなりたくねー」てな感じ。

来る日も来る日も、東京都内を歩き回った靴は、
脱ぐとドブの臭いで、埃まみれで、玄関にほったらかし。

でも、

毎日、翌朝になると、

ピカピカに光ってる!

それまで革靴もはいたことのなかった、ぽっくんが磨くわけないし、

それに気付いたのも就活始まって、ひとつき月もたってから。

実は、

当時はまだ生きていた70歳こえたばあちゃんが、

ぽっくんが毎日就活から帰ると、ドブの臭いのする革靴を

しこしこ磨いてくれていたんだよね。


 「ばあちゃんが毎日みがいてくれてたんか」と、ぽっくん

 「これぐらいしかできんからね」と、ばあちゃん。


アスファルトで文字通り身をすり減らしてぽっくんを支えている革靴くん

そいつを大事にしてやる気持ちも、余裕もなかったぽっくん

靴みがきまで70歳のばあちゃんにしてもらうような甘ったれは、

不採用であたりまえだよ。

反省。。。

翌日から、家に帰ると、

どんなに疲れていても、くつみがき。

「きょうもありがとな」



しばらくすると、

とある会社に就職がきまった。

あのとき、ばあちゃんはとっても喜んでいた。

ばあちゃんは、ずいぶん前にいなくなってしまったが、

今でもくつみがきをしながら、ぼんやりと当時のことを思い出したりする。




そんなわけで、ぽっくん

人に会うとまず靴に目がいっちゃう。

あ、それはウソだな、

女の人なら、まずおっぱい見ちゃうな。

てへ